『ばけばけ』第67回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第67回(2026年1月6日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
「異人ダメ?」「違います!」
「大事なこと忘れちょりました」
トキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)が大焦り。
結婚したことを家族に言っていなかったことに気付いたのだ。
「言ってなかったのか」と錦織(吉沢亮)に問われても、「そりゃそうですわね。『至急来られたし』と電報で呼ばれただけで、まさか杵築の神様(出雲大社)に誓うことになるなんて思いませんでしたけん」とトキはまずは家族に報告をしないと、一緒に暮らせないと言う。
ヘブン(トミー・バストウ)は「もちろん家族に伝えることは一番大切だから」と良識的な反応だ。
「今行きましょう」と思い立ったが吉日、なんてことわざは知らないと思うが、トキの家族にあいさつに行こうとするヘブンを、トキが慌てて止める。
「いきなり『一緒になります』って言われるだけでもびっくりなのに相手がヘブン先生だって知ったら、父も母もおじじ様も心の臓が止まってしまいます」
説明するときのトキの心の臓が止まるポーズがかわいい。
「私ダメ?」
「いやいやそげなことは」
「では行きましょう」
「ダメダメダメ」
「Why not? なぜダメ?」
ヘブンは異人ダメ? と思考が自虐的方向に進んでしまう。危ない、昔のトラウマ(マーサとの異人種間結婚)が蘇ってしまったら大変だ。
トキは「違います」となだめ、「とりあえず私が言ってきますけん」とひとりで松野家に報告しようと考える。
「違います」と言うときはちょっと強めに。それでトキの気持ちは伝わったことだろう。ヘブンも取り急ぎ、納得したようで、散歩? に出てしまう。
「困っちゃう」とトキ。
若気の至りで、親にも言わずに盛り上がったノリで結婚してしまって。松野家の、あの勘右衛門(小日向文世)や司之介(岡部たかし)のことを考えると、困っちゃうのはよくわかる。







