夏場に向けてダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。
血糖値の急上昇が太る根本原因
炭水化物を食べると、分解されたブドウ糖が血中に溢れ血糖値が上がります。
血糖値が上がり過ぎれば昏倒するなど命に関わりますから、それを抑え込むためにインスリンが分泌されます。
しかし、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵できるブドウ糖量は限られており、多くが脂肪に形を変え、脂肪細胞に取り込まれていきます。
これが太るメカニズムでしたね。
このとき、血糖値の上がり幅が大きいほど、インスリンの分泌量も増え、人は太ってしまいます。
とくに、「急激に」血糖値が上がれば、インスリンも大慌てで大量に分泌されます。
だから、そういう食べ方をやめることが重要です。
早食いは医学的に見て太りやすい食べ方
同じ1杯のラーメンを食べるとき、3分でかき込んでしまえば、急激に血中にブドウ糖が増え、血糖値がドカンと上がります。
そして、それに対応するために大量のインスリンが分泌されます。
大量のインスリンが溢れるブドウ糖をどんどん処理していれば、とうていグリコーゲンの容量では足りず、脂肪に変えて細胞に溜め込みます。
でも、ゆっくり時間をかけていれば、血糖値の上昇度合いが緩やかになり、結果的に脂肪として溜め込まれる量が減るのです。
もちろん、「ゆっくり時間をかければラーメンを食べてもいい」と言いたいのではありません。
「食事を短時間でかき込めば、より太りやすい」ということです。
早食いの人ほど、必要以上に食べている
また、早食いは大食いを呼びます。
私たちは、咀嚼することで脳の満腹中枢に「十分に食べました」という信号を送ります。
しかし、急いで食べればなかなかその信号が届かず満足感が得られないため、必要以上の量を食べてしまうのです。
これまで早食いだった人は、これを機に太りにくい食べ方に変えましょう。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)