写真:お金に囲まれるいろんな世代の人々Photo:PIXTA

筆者はファイナンシャルプランナー(FP)として家計相談を30年近く受けてきた。その経験則では、相談者のボリュームゾーンである30代と50代の間に、お金の機微のさとさに関して「大きな格差」があると感じる。お金持ちになりやすいのはどちらの世代か。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

お金に対する情報の感応度は
世代によって異なる

 ファイナンシャルプランナー(FP)として、個人のお金回りの相談を30年近く受けている。私のFPとしてのモットーというか、特徴の一つとして、20代から80代まで全世代からの相談をカバーするというのがある(気が付いたらそうなっていた)。全体から見ると20代と80代は少な目で、大半を占めるのは30代から50代だ。

 最近は、「お金に関する情報の受け止め方は、世代によってこんなに違うものなんだ」と実感することがよくある。そこで、今回はお金の機微のさといかどうかを表す「マネー感応度」を30代と50代で比較してみる。みなさん、感応度がいいのはどちらの世代だと思いますか?

 今回は「医療保険」と「投資」の二つの観点から、世代間格差について掘り下げていく。みなさんはマネー感度が低い方の考え方をしていないですか?ぜひ読み進めてチェックしてみていただきたい。