ウクライナ軍が装甲車などを投入し、同国南東部で防衛体制を取るロシア軍を攻撃した。15カ月続く戦争の状況を決定的に転換するための重要な反転攻勢が勢いを増しているとみられる。ウクライナ政府当局者らは南東部のザポロジエとドネツク地方東部で局所的な攻撃を展開していると述べた。一方でロシアの国防相は前線を突破しようとするウクライナ側の試みをロシア軍が撃退したと発表している。ウクライナ軍は欧米から供与された装甲車や、欧米で訓練を受けた部隊を作戦に投入。軍事専門家らは今回の攻撃について、数カ月にわたる攻勢の初期段階だとみている。今回の攻撃は、ウクライナ軍が南下しアゾフ海に向かっていることを示唆。ウクライナはロシア本土とロシア占領下のクリミア半島を結ぶ陸橋へのアクセス遮断を狙うと広く予想されていた。