東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。

【お金を増やす】あのまま会社員だけを続けていたら、絶対に得られなかったことPhoto: Adobe Stock

給料は3年で10倍にならないけれど

【前回】からの続き あなたの給料は3年で10倍になりますか? この問いに、ほとんどは「NO」と答えるでしょう。

給料は3年で10倍になることはほとんどないですが、その一方で、株価が3年で10倍になることはわりとよくあることです。

投資をしていたから得たこと

今の時代、富裕層の間では(保有する金融資産の額を問わず)、投資をすることはもはや常識となっています。

私は今、会社や組織の規則に縛られることなく、毎日、目覚ましをかけずに好きな時間に起き、好きな場所で投資をしながら、好きな人たちと楽しく過ごしています。

年間の半分以上、国内外を旅行しながら投資活動をするという自由なライフスタイルを手に入れていますが、これもすべて投資を続けてきたからと断言できます。

脱・会社員という選択

この文章は、米ネバダ州・ラスベガスのベラージオ・ホテル & カジノ」プールを眺めながら、コーヒーを飲みつつMacBookを開いて書いています。

もし、大学生のときに投資を始めていなかったら、その後入社したベンチャー企業「オープンドア」で、今も会社員として働いていたと思います。

それなりの給料と役職はもらえていたかもしれませんが、少なくともあのまま会社員だけを続けていたら、今のような自由を手にすることはなかったでしょう。

まっとうな投資商品はあるのか?

そういう意味では、私自身が投資と出会って人生が大きく変わった1人であり、もっと多くの人に投資を知ってほしいと考えています。

残念ながら、今の日本で投資というと、証券会社や銀行などのサービス提供側が手数料を稼ぐためにつくられた金融商品か、もしくは詐欺のどちらかが多い。

個人投資家の金融資産を本当に増やしてくれる“まっとうな投資商品”が少ないのが現状です。

投資のプロは手数料を稼ぐプロ?

いわゆる「投資のプロ」と呼ばれている人たちは、“投資商品を売って手数料を稼ぐプロ”なのであって、投資家の金融資産を増やすプロとはいえません。

本当の意味で投資家の立場になって、投資を教えてくれるところは、ほとんど存在しないといっていいと思うのです。

「ないなら私が自分でやろう」ということで、個人投資家が金融資産を増やすための方法をもっと多くの人に知って欲しく、日本に投資教育を広めることに力を入れています。

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者によるものです。