東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。
なぜ投資をするのか?
「なぜ今、日本人は投資をしなければいけないのか?」
この質問にひと言で答えるなら、「投資をしない人が一生搾取され続けるのが資本主義社会のルールだから」です。
日本でこのまま会社員を頑張っていても、生活水準が上がるどころか、どんどん貧しくなるかもしれません。
会社員を続けても将来が暗い……
会社員としての給料には限界があり、「頑張って働いても、給料が大幅に増えることはない」と、すでにあなたも気づいているのではないでしょうか。
「このままだと自分の将来がヤバい!」と多くの人が気づき始めているからこそ、ここ数年、投資や副業に興味を持ち始める人が増えてきました。
しかし、「投資はお金持ちがやるもの」と漠然と考えている人がとても多いように感じます。
投資をする人、しない人の差
事実はまったくの逆です。お金持ちだから投資をしているのではなく、投資をしていたからお金持ちになった人が多いのです。
ここだけの話、私の周りにいる「投資をしている人」と「投資をしていない人」では、3~5年で保有する金融資産のケタが1つ変わるほど差がついています。
これが10年経つと金融資産のケタが2つ変わるイメージです。学校や会社では教えてくれませんが、これが資本主義社会の現実なのです。
投資家というポジションをとる
そもそも、会社は給料を払って働いてもらい、支払った人件費以上のリターン(利益)を生むこと目的にしています。そうして得た利益は、基本的には従業員より会社のオーナーである株主への還元を優先するのが、会社の基本的な仕組み。
昇給やボーナスとして従業員に還元される分は、会社のオーナーである株主に還元する割合からしたら“雀の涙”なのです。ズルいと思うかもしれませんが、これが資本主義社会の仕組みです。
それがイヤなら、従業員ではなく株主になるという投資家のポジションをとらなければいけません。
「最近伸びている会社があるな」と思ったら、とるべき行動は「その会社に就職すること」ではなく、「その会社の株を買ってオーナーになる」ということ。これが資本主義社会でお金持ちになるための基本ルールです。
株式投資で50億円を稼いだ
ワイン仲間
私の大学時代の先輩は、会社員を続けながら株式投資をして、4年ほどで3000万円以上の資産を築きました(実際に取引画面を見せてもらいました)。
また、僕が主宰している投資コミュニティには、株式投資で約8000万円の資産を築いた大学生もいます。
よく一緒にワインを飲む友人は、株式投資で50億円もの資産を築き上げた人もいます。これだけ投資には人生を大きく変える力があるのです。
※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者によるものです。