先週の総括
先週の日経平均株価は、週初に年初来安値を更新したものの、11日に急騰して週末も値を保って7500円台をキープした。週初は米国株安に引きずられる形で下落、日経平均株価は年初来安値を更新した。
7000円は公的資金の買い観測や株価対策などが喧伝され、売り込みにくい状況だった。11日は、前日の米国株式市場が米金融会社のシティグループの業績改善期待や時価会計基準の見直しを好感して急騰したため、日経平均株価も300円以上の前日比上昇となった。
翌日戻り売りに押されたが、週末は前日の米国株式市場が急伸したため、結局前週末比5.5%高い7569円で引けた。
規模別には、大型株の戻りが大きかった。マザーズ指数は前週末比0.5%の上昇となった。業種別には、証券、鉱業、精密機器などの上昇が目立った。一方で電力・ガス、医薬品、陸運などが前週比マイナスとなった。
今週の予報
工作機械業界:株価は今後の受注回復を先取りして上昇しつつあるが、本格的な投資タイミングはまだ先のため「曇」→「曇」
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今週の日経平均株価は、もみ合いの展開を予想する。経済指標は最近景気ウォッチャー調査が2ヵ月連続で改善しているなど、景気の底打ちを示すものも散見され始めた。
しかし、現在の市場の注目点は米国の金融不安が解消されるか否かの一点であり、先週は米金融機関経営陣の発言に一喜一憂する場面が見られた。先週のように、金融不安が和らげば突発高もありそうだが、その持続性には疑問が残る。
森精機が発表した第3四半期までの決算は、営業利益が前年同期比55%マイナスの100億円となった。通期営業利益も、期初予想の280億円から50億円と大きく下方修正されている。この背景には何があるのか?