ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が全米各地のデータを調査したところ、今年に入り、路上や保護施設で確認されるホームレスの数が幅広く増えていることが明らかになった。WSJは、都市部や州全体など、さまざまな地域でホームレスの数を集計している150の団体から得たデータを調べた。2023年初めの集計数が22年比で増加したと報告した地域は100を超えた。これらの合計数から推察されるのは、国内のホームレスの数が近年に比べて急増する可能性があるということだ。現時点では、シカゴ、マイアミ、ボストン、フェニックスなど、データを報告している主要都市部の大部分でホームレスの増加が確認されている。ホームレス支援団体によると、この増加は住宅費の高騰に加え、新型コロナウイルス流行時に導入された一時的な保護措置(住宅立ち退き猶予など)が終了したことによる圧力の高まりを物語っている。