ソフトバンクグループ(SBG)はここ1年、なりを潜めていた。ハイテク株の急落で決算は2年連続で赤字に沈んだ。だが人工知能(AI)を巡る最近の熱狂で、孫正義会長が本来の勢いを取り戻している。  AIブームは実際にSBGに恩恵をもたらすかもしれない。だが同社はまた慌ててやみくもに投資しないよう、慎重になる必要がある。  孫氏は21日、同社の「反転攻勢」の日は近いと述べた。非凡なトップである孫氏は以前からAIがもたらす変革について語っており、チャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」の成功に明らかに心を躍らせている。