スマホ・テレビ・ゴシップ……日常生活の99%はムダだらけ。しかし、ムダを捨てるためにいくら効率を良くし、生産性を上げても、他人の期待に応えているだけで、自分のためになっているわけではない。「依存のプロ」GoogleとYouTube出身の著者が生み出した、自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」とは? 27言語で刊行され、世界で累計30万部を突破している『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

元グーグル社員が考案した「一発でメンタルが最強になる」すごい方法とは?Photo: Adobe Stock

「もう今日は無理だ」「自分はダメだ…」と心が折れそうになる

「仕事の途中で、急にやる気が切れてしまう」
「疲れがたまって、午後になると集中できない」
「気持ちを立て直そうとしても、なかなか回復しない」

 自分で「あれをしよう」「これをしなきゃ」と考えていたのに、行動に移せないまま1日が終わってしまい、落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか。

 そんなとき、「もう今日は無理だ」「自分はダメだ…」と諦めていませんか?

 実は、元グーグル社員が実践していた、わずか数分でメンタルを立て直し、再び集中モードに入る方法があるといいます。では、何をすべきなのでしょうか。

毎日運動する(でも頑張りすぎない)

 自分を責めてしまいそうになったときに、元グーグル社員が実践していたのが、「毎日運動する(でも頑張りすぎない)」という戦術です。

戦術:毎日運動する(でも頑張りすぎない)
 バッテリーを充電するには、体を動かすのがいちばんだ。でも難しいワークアウトを延々とやる必要はない。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より

 ポイントは、「ハードな運動」ではなく「軽い運動」を毎日取り入れることです。

 朝の散歩、昼休みの軽いストレッチ、夜のヨガなど、どれも“集中力のリセットボタン”になり得るのです。

 この「小さく続ける」運動には、3つの重要な原則があるといいます。

①運動は20分ほどでいい

 まず一つ目が、「運動は20分ほどでいい」ということです。

①運動は20分ほどでいい
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より

 運動をすることで得られる効果には、健康維持や気分の向上などが挙げられますが、それはたった20分程度の運動で効果があることが研究でもわかっています。

②毎日やる

 そして二つ目が、「毎日やる」ということです。

②毎日やろう
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より

 運動がもたらす「メンタルが整う」「気分が良くなる」という効果は、その日一日中持続します。

 だからこそ、「いい気分でいたい」と少しでも考えているのなら、「毎日運動をする」ことが一番効果的なのです。

③少しでもできたら自分をほめる

 そして三つ目が、「少しでもできたら自分をほめる」ということです。

③少しでもできたら自分をほめる
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より

「絶対に20分の運動をしなければ…」と完璧を求めすぎて、「できなかった」「ダメだ」という暗示をかけないようにすることも大切です。

 1週間のうちに3日しか運動ができなくても、2日よりは効果があります。

 どんなにやる気が出なくても、5分、10分やってみるだけで、やらないよりは効果があるのです。

仕事に飲み込まれないための、小さな習慣

 忙しすぎて集中できないときこそ、「軽く動く」ことで脳をリセットしましょう。

「どうしても20分も運動なんてできない」と思っても、朝5分歩く、昼休みに階段を使う、夜にストレッチをする……。
 これだけで、1日中頭が冴えたまま過ごせます。

 がんばりすぎない運動が、仕事に飲み込まれないための、最強のメンタルと集中力を作るのです。

(本記事は、ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー著『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに作成しました。)