Photo: Natalie Keyssar for The Wall Street Journal
世界最大の資産運用会社が、暗号資産(仮想通貨)の生命線となる可能性がある。思いがけず利益を手にするトレーダーもいるかもしれない。
ブラックロックが申請したビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)が承認されることに賭けるのは、規制当局の考えが読めないことを考えれば無謀かもしれない。だが承認されれば、暗号資産に電撃的な効果をもたらすだろう。
米証券取引委員会(SEC)はこれまで、ビットコイン現物ETFの申請を何件も却下してきた。最近も、175億ドル(約2兆4780億円)のビットコインファンド「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」を運営し、ETFへの転換を求めているグレースケール・インベストメンツが起こした訴訟で、SECは法廷で弁明している。