「知事の理屈は誰よりも通っていない」
記者が指摘したこととは?
(2)次は、静岡の水が山梨に引っ張られるはずだという理屈に記者が懸念を表している。
(知事)水が引っ張られるというのは地質学的に…。
(記者)その理論でいきますと、山梨県側の水を静岡県が引っ張ってしまっている可能性もあるわけですよね。
(知事)それは屁理屈ですね。
(記者)屁理屈ではなくて、そういう可能性があるということは大いに承知していると、県内部でも言っていましたよ。
(知事)掘っていく方向が(山梨県側から)静岡県に上に向かっていくので。水は下に流れますから。
(記者)それはあくまで理論上ですよね。
(知事)いやいや。
(記者)知事は地質学の専門家ではないですよね。(静岡県くらし・環境部)渡邉(光喜)参事も地質学の専門家ではないですよね。むしろ二人とも文系ですよね。
(知事)理屈は、自然系であれ文系であれ、通っていないといけません。
(記者)知事の理屈は、誰よりも通っていないと思うのですけれども。
記者の指摘はもっともだろう。静岡の水が山梨に引っ張られている可能性はゼロでないが、逆に、山梨の水が静岡へと引っ張られている可能性もあるということだ。どちらの水であっても今回問題になっている水の“出る所”は山梨である。つまり山梨県が行政として対処すべき問題なのだ。
どうでもいいことにひたすらこだわる姿勢、川勝知事は何としてもリニア工事を止めるというその一点で頑張っているようだ。