JR東海参宮線Photo:PIXTA

JR東海13路線の廃線危険度

 赤字続きの鉄道路線を巡り、存廃の議論が進み始めている。2022年7月、国土交通省の有識者会議が、「輸送密度」(1キロメートル当たりの1日平均旅客数)が1000人未満の線区について、国と自治体と事業者が改善策を協議する仕組みを設けるよう提言。さらに、これに前後するタイミングで、JR西日本とJR東日本がそれぞれ初めてローカル線の赤字額を公表した。

 こうした流れを受けて、地方では「地元の路線がなくなってしまう」との危機感が強まっている。北海道の自治体関係者は、「協議に乗ったら負けという雰囲気が出てきた。いかに協議に乗らないかが重要となり、今後、全国各地でJR側との神経戦が生じるだろう」と警戒する。

 そこでダイヤモンド編集部は、全国176のJR路線を対象に、輸送密度や2050年の推定沿線人口など四つの評価軸を基にして、独自に廃線危険度ランキングを作成。特集『JR・私鉄「全国376路線」ランキング』(全13回)の#1『JR「廃線危険度」ランキング【全176路線】崖っぷちワースト10にJR東が6路線!』では、JRの「全176路線」について、廃線の危険度が高い路線を独自試算でランキングした。

 今回は、JR東海の13路線を対象にしたランキングを紹介する。あなたがなじみのある路線は存続できるだろうか。次ページでチェックしてみてほしい。