資産形成の近道は、自分の現状をしっかりと把握し、目標を定め、達成に向けたパスを描くことだ（写真はイメージです） Photo:PIXTA
＊本記事は本の要約サイト flier（フライヤー）からの転載です。
おすすめポイント
政府によると、老後資金は2000万円必要らしい。たしかに資金が多いほど、老後の不安は小さくなるだろう。だが現実的に、人生においては、常に支出がつきまとう。標準的な会社員が、給与所得のみで2000万円を準備することは容易ではないはずだ。
『会社員のまま経済的自由を手に入れる ハック大学式 超現実的で超具体的なお金の増やし方』 ハック大学 ぺそ著 あさ出版刊 1540円（税込）
本書は、会社員が給与所得を増やすのではなく、稼いだ給与や持っているお金をどう運用し、増やしていくかに焦点を当て、老後資金2000万円を確保する方法を「超具体的」かつ「超現実的」に紹介するハウツー本である。
著者は、「資産形成」を得意としている「ハック大学ぺそ」氏。外資系金融機関に勤める傍ら、ユーチューバーとしても活動し、チャンネル登録者数は27万人を超える。自身の経験から、会社員として経済的自由を手に入れたノウハウを惜しみなく紹介している。
資産形成の近道は、自分の現状をしっかりと把握し、目標を定め、達成に向けたパスを描くことだと著者は強調する。究極的には、スタート地点を把握してゴールを設定したら、あとは実行するのみ。ゴールへのパスが明確となれば、お金に対する漠然とした不安から解放され、それが「真の豊かさ」である経済的自由につながると説く。
「お金の悩みから解放されて、心から豊かになってほしい」という著者の思いが詰まった本書は、「金銭面で将来が不安だ」、「普通の会社員だからどうにもならない」と諦めてしまっている人への確かな希望となるに違いない。（衛藤実穂）
