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「投資をしたほうがいい」という考え方が当たり前になってきて、実際に投資を始める人も増えました。初心者の正しい始め方、比較的少ないリスクで老後資金を作るための投資運用法というのも、だいぶ浸透してきたのではないかと思います。投資を始め、自らも勉強するのはとても良いことです。しかし、勉強熱心なあまりに自分の資産を減らしてしまう方もいます。Cさんもそんな一人でした。(家計再生コンサルタント 横山光昭)

投資初心者にはインデックスファンドをおすすめ

 将来に備えるために、投資を検討する人は本当に多くなりました。多くの方は、始めは「投資」の不確実さに不安を覚えたり、投資そのものを誤解していたりしますが、投資について興味を持ち、学んだり情報を集めたりしていくうちに、そういった先入観は消えていく方がほとんどです。

 私は、将来の資産形成を目指す方には「インデックスファンド」の積立投資をお勧めしています。つみたてNISA制度や、iDeCoなどを用いて将来の資産形成について解説する多くの方の話からも、リスクもリターンも少ないですが、複利の力を活用し、時間を味方につけて資産を増やしていく方法が有効だということは、一般的な話として理解されていることと思います。

 しかし最近、最初は将来の資産形成に目を向けていたはずなのに、急に目先の利益が気になり、含み損を増やしてしまっている人が目立ちます。投資について少し知ってきたことにより、専門家の意見・アドバイスよりも、自分なりの考え、自分が確信したことを実行することで、より利益が出ると思える投資を、迷うことなく実践してしまうのです。

 こういった投資もやり方によっては「アリ」ですが、資産のコアとなる部分をこのような投資にすり替えてしまうのは、間違っていると言えるのです。