「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

【過去最高の税収71兆円】税金大国日本でできる「負けない節税法」Photo: Adobe Stock

GDPは4%増なのに、税収は10倍の40%増!

 2022年度の税収が4兆円も増えて、過去最高の71兆円だったそうです。その税金を支払っているのは誰でしょうか?

 答えは、「あなた」です。

 消費税、所得税、法人税の3つとも増えたそうですが、消費税も所得税も支払っています。法人税も実質的には社員が共同で支払っているので、すべてあなたが支払っているようなものです。

 過去最高の税金を支払ったということは、過去最高の収入を得られたのでしょうか?

 いえいえ。むしろ物価高で差し引きマイナスですよね。

 ちなみに、日本のGDPは2000年以降の20年強で約4%しか増えていません。世界でも最低水準の伸び率を誇っています。

 それなのに、国の税収はその10倍の40%も増えているわけです。

 おかしくありませんか?

 私たちは税金のほかに、実質的な税金である社会保険料も支払っています。「税金+社会保険料」の割合のことを国民負担率と呼びますが、過去3年間の潜在的国民負担率は、財務省によると約60%です。

 給与明細に書かれていないので99%の日本人は気づいていませんが、私たちは実質60%も搾取されているということ。学校で四公六民を習って驚きましたが、江戸時代の農民が六公四民の私たちを見たらどう思うのでしょうね?

「手取りが2倍になる!」最終奥義

 ご存じの方も多いと思いますが、民主主義は絵に書いた餅です。なぜなら選挙公約は、守られないからです。私たち国民がどれだけ騒いでも、政治には反映されません。

 では、何も為すすべはないのでしょうか?

 1つだけ、あります。それは、税金を極力納めないことです。

 もちろん、「脱税」ではなく「節税」です。昔と違って百姓一揆も起こせないうえに、民主主義も通用しないのですから、節税でささやかに抵抗するしかありません。

 どうやって?

 確定拠出年金iDeCoや、ふるさと納税レベルでは、焼け石に水です。「節税できる身分」を獲得することが最もコスパとタイパに優れています。「節税できる身分」とは、資本家です。ここでいう資本家とは株主でも株式投資でもありません。プチ副業やプチ起業のようなプチ資本家です。

 ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)のグレン・ガンペル前社長が喝破されたように、資本主義社会には2通りの人間しかいません。それは、サラリーマンと資本家です(*1)。

 サラリーマンの実質税率は60%で、節税もほとんどできませんが、資本家の実質税率は20%で節税し放題です。つまり、手取りが2倍になるということ。それゆえに、資本による富のほうが労働による富よりも増えるというトマ・ピケティの公式「r>g」が成り立つのです(*1)。

 では、どうすれば資本家になれるのか?

 それが、「稼ぎ口」を2つにすることです。2つ目の稼ぎ口とは、雇われない稼ぎ方です。もちろん、リスクはおかしません。

 政治家や政治は変えられないかもしれませんが、自分自身が変わることはできます。専業サラリーマンから、兼業サラリーマンに変わればよいだけです。自分さえ変われば、手取りも未来も変わるのですから、それだけでも奇跡かもしれません。

 手始めに予行演習として、お金も時間も失わない、入門編の「副業ごっこ」から試してみてはいかがでしょうか?

*1 【サラリーマンは60%】税金は「金持ち」と「サラリーマン」でなぜ違うのか?

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。