米電気自動車(EV)大手テスラの全世界での納車台数は、4-6月期(第2四半期)に83%増加した。市場の競争が激化する中で成長を達成するため、同社は大幅な値引きを実施していた。イーロン・マスク氏が率いるテスラは2日、4-6月期の納車台数が全世界で46万6000台に達し、売上高は四半期ベースで過去最高になったと述べた。マスク氏はラインアップが古くなっても需要は堅調であるとし、収益性を犠牲にしてでも成長を追求することが同メーカーの長期的利益につながるとしている。今回の業績が予想を上回ったことは、その主張をさらに後押しすることになる。テスラが発表した1-3月期(第1四半期)決算では、同社のベストセラーであるセダン「モデル3」とスポーツ用多目的車「モデルY」への関心低下が示されたとの意見もあり、また、継続的成長のため収益性を犠牲にすることもいとわないとするマスク氏の発言もあって、同社に対する投資家の信頼が揺らいでいた。