マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術写真はイメージです Photo:PIXTA

元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』を上梓。本書からの抜粋で、仕事のスピードを劇的に速める働き方のノウハウを解説する。

デスク周りの状態は
頭の中身を反映する

 私の知る限り、仕事が速い人は「デスク周りが片付いている」という共通点があります。マッキンゼー時代の先輩たちも、おおむねきれいなデスクを維持していました。デスクに書類が積み重なっている人、整理整頓できていない人の記憶はほとんどありません。普段は整理整頓できているので、デスクが乱雑になっているのを見ると、一時的に非常事態にあるのだと推測できるくらいでした。

 デスク周りの状態は、その人の頭の中を如実に反映しています。整理整頓された環境下では集中して思考できるのですが、散らかった環境下では発想や思考が乱れ、集中力が低下します。不要物がノイズになるからです。つまり、深く思考し、集中してパフォーマンスを発揮するには、デスクをきれいに保つことが不可欠なのです。

 また、整理整頓をすると資料やデータなどを探し出す時間を短縮できます。一見ささいなことのようですが、この時間はバカにできません。

『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』(リズ・ダベンポート著、平石律子訳/草思社)という本では、平均的なビジネスパーソンは探し物に年間150時間を費やしていると指摘しています。