マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術写真はイメージです Photo:PIXTA

元マッキンゼーで、現在は経営者へのエグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』を上梓。本書からの抜粋で、仕事のスピードを劇的に速める働き方のノウハウを解説する。

人間は起床後12~13時間で
集中力の限界に達する

「朝型」と「夜型」はどちらが生産性が高いのか。体質の違いによるところもあるでしょうが、基本的には朝型に軍配が上がると思います。

 私の体感では、朝のほうが集中力が高く、効率よくサクサクと仕事が進みます。反面、夕方以降になると思考にノイズが生じてきて、そのノイズに振り回されやすくなります。たとえば「今度の週末は何をしようか」「来月友人と行くレストランを探さなくては」といった雑多な思考に翻弄され、気がつくと仕事とは無関係な情報をネット検索していたりするのです。

 オーストラリアの研究グループが、これを裏付ける研究結果を報告しています。研究によると、人間が十分に覚醒して仕事を行えるのは起床後12~13時間まで。17時間を超えると「ほろ酔い状態」と同じくらいに集中力が低下するといいます。

 つまり、朝6時に起きた人は18時には集中力の限界に達します。さらに、頑張って23時まで残業をしていると、ビール中びん1~2本、もしくは日本酒1~2合を飲んだのと同じような状態になってしまうのです。