石油はいつ「ゲーム終了」を告げられるのか。よりクリーンな燃料への移行で最大の損害を被る人たちに明確な答えを期待してはいけない。2050年に石油はどのくらい必要とされているのか――現在に比べ80%減少するものや従来通りなど、エネルギー業界ではまちまちの予想が示されている。投資家は同セクターの今後数十年の最も重要なトレンドに関して、どの企業の予想が間違っているかを見極める難しい課題に向き合う。石油輸出国機構(OPEC)のハイサム・アルガイス事務局長は、先週開かれたエネルギー関連会議で、世界の石油需要が2045年には日量1億1000万バレルに達するとのOPECの見解を再び示した(OPECは現在2045年まで予測している)。現在の約10%増となる水準だ。天然ガスや再生可能エネルギー、水素の役割は大きくなるが、石油が中心的存在であることは変わらないという。