米自動車大手はこれまで、国内市場でテスラとの真っ向勝負をおおむね回避してきた。だが、戦いの火ぶたが切って落とされるのも時間の問題だ。電気自動車(EV)のパイオニアである米テスラは2日、4-6月期(第2四半期)の納車台数が過去最高の46万6140台だったと発表した。ファクトセットがまとめたアナリスト予想をおよそ2万4000台上回った。投資家の間では、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が今年決めた値下げが実を結びつつある兆候だとの見方が広がった。ただ、果実の中身は見た目ほど甘くはないようだ。5四半期連続で生産台数が納車台数を上回り、販売増にもかかわらず在庫が増加している。そのため追加需要を喚起する方法を今後も模索することになるだろう。6月には月末までに「モデル3」を注文すれば充電を3カ月間無料にするキャンペーンを実施した。
テスラ、ガソリン車との直接対決も近い
値下げで価格差縮小、在庫増加でも株価好調
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