ブライアン・クリストファーさんは昨年、カジノのスロットマシンで賭けをして30万ドル(約4120万円)を失った。何十万人もの人々が、自宅でくつろぎながら彼を応援した。クリストファーさんは週3回、スロットマシンの前に座り、自分がプレーする様子をユーチューブとフェイスブックで生配信している。画像が目まぐるしく変わる目の前のスクリーンに携帯電話を向け、チャイムやベル、陽気な曲のサウンドトラックに合わせてボタンを押す。新たに登場したニッチなセレブが、カジノのスロットマシンで賭けをするという、かつては孤独だった体験を、何百万人もの視聴者やファンがいる観戦スポーツへと変えた。彼らは一脚に設置したスマートフォンや専任の映像製作者を使用して自身のプレーを撮影し、当たりや損を出す様子を何時間も視聴者に向かって実況する。