お笑いコンビ「ロザン」の菅広文さんが、『京大中年』(幻冬舎)を出した。累計35万部突破のベストセラー『京大芸人』シリーズの最新刊で、相方である宇治原史規さんへの手紙の形をとりながら、コンビのこれまでをまとめている。
『京大中年』は単なるタレント本ではなく、仕事術や人間関係のヒントが満載のビジネス書でもある。ダイヤモンド編集部では、菅さんにビジネスパーソンの「あるある」な悩みごとをぶつけ、ズバッと回答してもらった。第1回のテーマは「働かないおじさん」だ。(聞き手/ダイヤモンド編集部 神庭亮介)
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【Q:職場に「働かないおじさん」がいます。ぜんぜん仕事をしていないのに、自分よりたくさん給料をもらっているなんてズルい! 納得がいきません】
(※質問内容は、編集部で作成した架空のモデルケースです)
――こんな相談がもし菅さんに寄せられたら、どう答えますか?
僕、そんなに人のこと気にしたことがないから……。
――1行で終わっちゃう(笑) 窓際族で働かないのに年収2000万円もらっている人のことを「ウィンドウズ2000」って言ったりもしますね。
えー、面白い表現!
――がむしゃらに働いている若手からすると、いつも喫煙室に行っている人やソリティアばっかりやっている人に対してイライラがあるのかもしれません。
僕はあんまり、まわりがナンボ稼いでるかって気にならない。それよりも、自分がナンボ稼いでるかやと思うんですよね。
その人の給料が高いから、自分の給料が安く感じてるってことなんですかね……。
なんでみんな、おじさん個人を怒るのかな?って思っちゃう。それは会社が悪いわけで、おじさんは悪くないじゃないですか。そういう会社にいたかったらいればいいし、嫌だったら辞めたらいいし、っていうだけだと思うんですよね。
個人が個人を見る風潮がありますけど、あんまり意味がなくて。変えるべきはフォーマットやから。