20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

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危機感はほどほどに抱けども、ガツガツせず、安定志向

 就職パワーは、GMARCHグループの平均と言える。特に有利でも不利でもなく、門前払いはされないので、大手企業の内定を勝ち取る人もそこそこいる。首都圏出身者が多数を占め、就職後も親元で暮らしたいという安定志向から、転勤のない職種を希望する傾向があるとか。

 キャリアセンターはかなり熱心。個人相談は、予約制のWEB相談(30~40分)、当日相談(15分以内)、電話相談(10月~3月のみ)で対応。採用が内定した4年生が、ボランティアとして自主的に後輩を支援する「学生サポーター」という仕組みもある。独自の求人照会システム『立教就活Navi』には就職サイトとは違い、立教大学だけに絞って来る求人も多いというから利用価値はありそうだ。インターンシップの募集や、就活体験談の検索も可能。

 業界別に、有利不利は特にない。「女子の場合、銀行や損害保険など手堅いところの一般職が多い」(社会学部生)、「多いのは銀行、証券系。社会学部がマスコミに、観光学部が旅行業界に強いのは当然でないと困る」(法学部生)というように、性別や学部ごとの傾向はある。