いつもの冷蔵庫の食材が簡単! 贅沢レシピに大変身! もう献立に迷わない!「伝説の家政婦」志麻さん初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』がロングセラーになっている。「料理レシピ本大賞料理部門」に入賞作だ。さらに、『厨房から台所へ――志麻さんの思い出レシピ31』の勢いも止まらない。新聞書評で東大教授が絶賛&読者から「涙が止まらなかった」と話題。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプレミアムなレシピに大変身。まさに魔法使いだ。今回は本書担当編集が、みんな大好き「フライパン1つで手作りプリンが簡単においしくできるコツ」をレポートする。(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)――(こちらは2017年12月17日付け記事を一部修正し、再掲載したものです)
志麻さん、「プリンのコツって何ですか?」
仕事で疲れると、つい甘いものが食べたくなりますね。
本書『志麻さんのプレミアムな作りおき』のフィナーレを飾るレシピは、たまごのおいしさがダイレクトに伝わる、志麻さんお手製の「手作りプリン」です。
今から6年前、編集担当の私が、初めて志麻さん宅でいろいろなお料理をごちそうになったとき、最後に冷蔵庫から出てきたのが“巨大なプリン”でした。
「プリンとは、こんなにデッカイものなんですか!?」
「フランスでは、このくらいがあたりまえですよ」
と志麻さん。
食べた瞬間に、にんまり。ほくほくの笑顔。カラメルソースとバニラビーンズの絶妙なハーモニーが脳天を直撃。もうメロメロになりました。
さすがに、あの大きなプリンだと見た目で圧倒されそうなので、本書では小さな容器に入った「手作りプリン」のレシピがあります。
志麻さんに、
「プリンのコツって何ですか?」
と尋ねると、5つのポイントを教えてくれました。
フライパン1個で、おいしく簡単に作る5つのコツ
【プリンをおいしく簡単に作る5つのコツ】
●あまり神経質にならなくてもいいが、火を通しすぎない
●蒸し器は面倒くさいので、フライパン1個で作る
●フライパンなら、焼く、煮る、揚げる、蒸すなんでもできるから、プリンも大丈夫!
●フライパンの利点は、火の通り具合がチェックしやすいこと
●フライパンで、こんなにおいしいおやつも簡単にできてしまうことを実感してほしい
とのこと。
思えば、志麻さんが働く場所は、サッカーで言えば、いつも他の家庭という「アウェイ環境」。
しかし、志麻さんが泣き言を言っているのを見たことがありません。
志麻さんはスーパーポジティブ。ないものがあったら何かで代用できないかと、いつも脳みそを柔軟に使っているのです。
「フライパンがない家庭はほとんどない。フライパンならどの家庭にもある。どこでもあるもので作れるのが大切」と志麻さん。
だからこそ、究極の再現性が生まれるのでしょうね。