巣ごもり生活はいつ終わるのか? こうなったら志麻さんレシピで笑顔になるっきゃない。
休みの日こそ、いつもの冷蔵庫の食材が簡単! 贅沢レシピに大変身! もう献立に迷わない!
このたび「第13回ベストマザー賞2021」の「特別部門」を受賞し、またまた話題沸騰中の「伝説の家政婦」志麻さん。処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』がついに21刷・17万部を突破した。
さらに、『厨房から台所へ――志麻さんの思い出レシピ31』の勢いも止まらない。こちらは数ある志麻さん本でも初の“エッセイ風レシピ本”という新境地を開拓。
読売新聞書評で「20代の志麻さんは、傷だらけになっても走ろうとしていた。切なすぎて胸が痛い」「食べたものは体になり、心になり、人生をつくる」と東大教授に絶賛された。
ふだんお家で食べたことのない「タンドリーチキン」、「農家の野菜スープ」、「ラタトゥイユ」、「豚肉のビール煮」、「お米のニース風サラダ」、「ローストビーフ」、「アッシ・パルマンティエ」、「ハヤシライス」、「メンチカツ」、「チョコレートムース」など、フランス家庭料理から、和洋中、エスニック、おやつまで秘伝のレシピが多数収録され、ふだん料理をしない人でも、手早く簡単に作れてしまうというから驚きだ。
冷蔵庫にあるふつうの食材が、なぜ、ワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか?
これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
3時間で15品以上作るという志麻さんを、本書担当編集が直撃したレポートをお送りする。
(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)――(こちらは2019年3月17日付け記事を再掲載したものです)

【志麻さん休日めちゃうまレシピ】<br />スーパー「ライフ」の<br />88円トマト缶で、<br />市販のルーも小麦粉も一切使わない<br />志麻式ハヤシライスをどう作るか?

デミグラスソースがなくても
小麦粉がなくてもできる不思議

【志麻さん休日めちゃうまレシピ】<br />スーパー「ライフ」の<br />88円トマト缶で、<br />市販のルーも小麦粉も一切使わない<br />志麻式ハヤシライスをどう作るか?志麻(しま)
大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業。ミシュランの三つ星レストランでの研修を修了して帰国後、老舗フレンチレストランなどに15年勤務。結婚を機に、フリーランスの家政婦として活動開始。各家庭の家族構成や好みに応じた料理が評判を呼び、「予約のとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目される。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でその仕事ぶりが放映され、年間最高視聴率を記録。出版したレシピ本は続々ベストセラーとなり、著者累計105万部を突破。『志麻さんのプレミアムな作りおき』で料理レシピ本大賞 in Japan 2018 料理部門入賞、『志麻さんの気軽に作れる極上おやつ』で料理レシピ本大賞 in Japan 2020 おやつ部門準大賞を受賞。現在は家政婦の仕事に加えて、料理イベント・セミナーの講師や、地方の特産物を活かしたレシピ考案など多方面で活動中。おもな著書に「読売新聞」書評で紹介された『厨房から台所へ』など。

『志麻さんのプレミアムな作りおき』編集担当の私(週末の特製チャーハン以外、平日はほとんど料理をしない)は、先日、本書p.106のレシピをもとに、「トマト缶」を使ったハヤシライスに挑戦しました。

 私がこれまで食べてきたハヤシライスは、デミグラスソースたっぷりのこってりとしたものです。

 しかし、志麻さんのハヤシライスは、違います

 トマトのみずみずしさがにじみ出て、肉のうまみが凝縮したシンプルで“すっきりとした”ハヤシライス! しかも、市販のルーも小麦粉も一切使わない!

 はたして、市販のルーも小麦粉も使わずに、基本、トマト缶と中濃ソースとケチャップで、さらっとした口当たりのハヤシライスが作れたのでしょうか?

 週末、私は、子どもたちを連れて、スーパーの「ライフ」(ライフコーポレーション)に行きました。私がよく行くライフの何がいいかというと、とにかくゆったりと買い物ができることです。私はスーパーの買い物が大好きで、買い物中は至福のひと時。食材を見ているだけで、なぜか癒されます。

 店内をなにげに歩いていると、イタリア直輸入の1個88円(税抜)の特売トマト缶がどーんと「買え!」とばかり陳列されているではありませんか。

 カット缶とホール缶が両方あったのですが、「これだ」と思い、カット缶を2個購入しました。

 私は牛肉よりも豚肉、鶏肉のほうが好きなので、ふだん、ほとんど牛肉を買いません。

 しかし、この日の私は違いました。

『志麻さんのプレミアムな作りおき』にあった、トマト缶を使ったハヤシライスがどうしても作りたくて食べたくて……(小さい頃はカレーライスよりも、気持ちハヤシライスのほうが好きだったから)。おもいきって奮発し、牛肉売場に行ったのです。オーストラリア産、米国産などいろいろありましたが、ちっちゃなパックの国産を選択。特売たまねぎも買って、これで準備万端です。

 帰宅後、志麻さんのレシピどおり、たまねぎ、牛肉、トマト缶だけで、シンプルなハヤシライスを作りました。

 途中、味見をしてみると、子どもたちには酸味がやや強いのでは? と思い、隠し味に砂糖とこしょうを入れて調整。本を見ながらやってみると、こんな私でも、非常にみずみずしいシンプル・イズ・ベストなハヤシライスができたのです。

 しかし、あの野性児たちが本当に食べてくれるかどうか? これはまた違う問題です。