理系は例外

 ただし、「理系は例外」と小林さんは言う。「学力的には高くはないけれど、物づくりを学んだり、機械を触ったりする専門学校のようなところもある」。そうした技術を持つ学生を求めている企業は多く、就職率は決して悪くないため、今すぐボーダーフリーになる可能性は低いとした。

 3つ目は「大学の立地が悪いこと」。

 小林さんは「ホームページを見ても、ボーダーフリーに近い学校は、あまり違いがわからない」と話す。学習内容など違いが感じられなければ、受験生は立地で大学を選ぶようになる。

 必ずしも都心にキャンパスがある必要はないが、最寄り駅から非常に遠い、電車やバスの本数が少ないといった事情が重なれば、「立地が悪い」とみなされ、受験生からの人気も下がる。