一番重要なポイントは…

 4つ目は「大学全体が文系寄りであること」。理系に比べ文系の人気が低下傾向にある現状を踏まえ、小林さんは以下のように懸念する。

「総合大学であれば、文系が将来定員割れになっても就職率が良く学生が集まりやすい理系に力を入れることができる」

「一方で、大学全体が文系寄り、しかも就職に強そうな商学部や経済学部ではなく、人文学部や家政学部しかないような大学は注意が必要」

 そして、小林さんが一番重要だとしたのは、5つ目の「定員が減っていること」だ。

「定員割れ」。大学はこの言葉に敏感になっている。完全に本末転倒だが、なかには定員割れを防ぐため、もともとの募集定員を減らす大学もある。

 すると同時に教授の数も減り、学生が学べる領域が狭まってしまう。そうした動きをみせている大学は、避けた方が無難だという。動画の最後、小林さんは不安を感じている受験生にこう呼びかけた。

「5年、10年の間、たとえばMARCHや関関同立は大丈夫。どちらかというと小規模大学で、文系寄りで立地が悪くて、推薦率が急激に上がっているところは、本当に気をつけてほしい」

(構成/田中彩子)