【総フォロワー数25万人!】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。
買いたくないときの話の進め方
ファミレスのレジで並んでいたら、ちょうど子どもの目の高さにおもちゃがありました。
それを見つけた子どもが「買って買って」とせがみ始めました。
もちろん、買ってあげてもいいのですが、ちょっと前に別の物を買ったばかりだとか、出かける前に今日は買わないと約束してあったなど、買いたくないこともありますよね。
そういうときは、どうしたらいいでしょうか?
私のおすすめは次のような進め方です。
まず「こっちでお話聞かせて」と言って、子どもと一緒にその場から離れます。
目の前に欲しい物があると、気持ちの切り替えがしにくいからです。
欲しいものが視界から消えただけで、子どもの場合かなりの度合いで、欲しい気持ちが薄まってきます。
場所を移動したら親はしゃがんで、子どもと同じ目の高さになるようにします。
そして、「お話聞かせて」と言って、子どもに話させます。
子どもが「だって前からあれ欲しかった」とか「みんな持ってるもん」などと言ったら、「たしかにおもしろそうだよね。みんな持ってると欲しくなるよね」と共感の言葉をかけながら聞きます。
かなりの確率で子どもの気持ちが切り替わる
子どもが言いたいことを十分言うことと、親がそれをしっかり聞いてあげることが大事です。
その後で、「でも、この前○○を買ったばかりだからがまんしよう」とか「でも、出かける前にお約束したから、今日はがまんしよう」などと言います。
そうすれば、子どもも「買ってもらえないまでも、自分の気持ちはわかってもらえた」と諦めがつきやすくなります。
さらに「じゃあ、○○公園で遊んでこう」と、気持ちを別のところにそらしてあげられたらより効果的です。
この方法で100%うまくいくとは言いませんが、かなりの確率で子どもの気持ちを切り替えてあげることができると思います。
◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。(次回へ続く)