人気サーフスポットや
“白砂青松100選”のビーチが上位に
1位となったのは、福島県楢葉町(ならはまち)の「岩沢海水浴場」。透明度は0.56mだった。先述した調査で、水面からおおむね56cmの段階で円板が見えなくなる(または見え始める)ということだ。
このエリアはサーフスポットとしても知られ、サーフィンの大会が開催されるほどの人気と知名度を誇るが、今回のランキングでは1位になってしまった。
2位は、三重県鈴鹿市の「鼓ヶ浦(つづみがうら)海水浴場」。透明度は0.6mだった。白い砂浜に松の木が立ち並び、「白砂青松100選」にも選ばれている景色の良い海水浴場だ。開設は1920年と伝統もあるが、今回のランキングでは全国ワースト2位となった。
なお、三重県観光連盟の公式ホームページによると、2023年は鼓ヶ浦海水浴場の開設は中止されたという。
3位は、福島県新地町の「釣師浜(つるしはま)海水浴場」。透明度は0.73mだった。波が穏やかで幅広い年齢層が楽しめるビーチだという。4位は、福島県南相馬市の北泉海水浴場で、透明度は0.75m。先述した岩沢と同様、このエリアも海水浴だけでなくサーフィンが非常に盛んだ。
5位は、北海道羽幌町(はぼろちょう)の「はぼろサンセットビーチ」など6つの海水浴場が同率で並んだ。いずれも、透明度は0.8mだった。はぼろサンセットビーチは毎年花火大会が開催されるほか、砂浜にキャンプ場が併設されている。その名の通り“日没後”も楽しめる海水浴場だ。
これらに次ぐ11位も、新潟県新潟市の「船江町浜海水浴場」など4つの海水浴場が同率で並んだ。透明度は0.9m。
また、15位は福島県相馬市の「原釜・尾浜海水浴場」(0.96m)、16位は神奈川県平塚市の「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」(0.98m)が入った。
このうち湘南ベルマーレひらつかビーチパークは、ビーチバレーやビーチサッカーなどのスポーツが一年中楽しめる公園だ。レジャーの行き先として魅力的なのは確かだが、こと“海水の透明度”においては、首都圏で最低の結果となった。
ダイヤモンド・オンラインでは、7月31日配信の『水がきれいな海水浴場ランキング2023』を皮切りに、日本全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む)に関するさまざまなランキング記事をお届けしている。気になる方は、ぜひ併せてチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 清水理裕、濵口翔太郎)