自分の意見を「相手はどう受けるのか」考える

 少し話が逸れてしまいましたが、まわりに気を遣える人は相手を主語にして考えることができます。たとえば、「自分はこう思うけど、Aさんはどうだろうか」「自分はこの芸をしたいけど、お客さんは喜んでくれるだろうか」と、自分の考えと相手の考えを擦り合わせる意識があるのです。

 すると、まわりの人も気分を害することなく、自分の意見に耳を傾けてくれるようになり、自然と良好な関係を築くことができます。

 大事なのは、自分の考えや意見を「相手はどう受け取るのか想像すること」です。もしかすると相手は嫌がるかもと思うのならば、言い方を変えればいいですし、今はやめておいた方がいいかもと思うのならタイミングを変えればいいだけです。

 重要なのは自分の意見を曲げることではなく、相手が受け取りやすいように自分の意見の「伝え方」を変えることです。

 ビジネスもお笑いも同じかと思いますが、内容と同じくらい、伝え方や表現で印象は大きく変わります。ちょっとしたことで損をしないように頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです。