振り込み詐欺や投資詐欺のニュースを見るたびに、「なぜ引っかかってしまうのか」と首をかしげる人は多いでしょう。しかし実は、騙される原因は知識不足ではありません。むしろ危ないのは、「自分は大丈夫」という無意識の思い込みです。ゴールドマン・サックスで28年間、金融犯罪対策に携わってきた専門家・千葉翔子さんが語ったのは、お金のトラブルの正体は“判断力”ではなく“心の状態”にあるという事実。毎朝5時55分から行っている「1分朝活」で明かされたその話は、「お金を守ること=心を整えること」だと気づかせてくれるものでした。
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なぜ人は振り込み詐欺や投資詐欺に引っかかってしまうのか
振り込み詐欺や投資詐欺の被害は、後を絶ちません。ニュースを見るたびに「なぜ引っかかってしまうのか」と感じる人も多いでしょう。実は、お金に騙されてしまう人には、ある共通点があります。それは知識不足ではなく、「自分は大丈夫」という無意識の思い込みです。
私は『奇跡が起きる毎朝1分日記』の著者として、毎朝5時55分から「1分朝活」を無料で開催しています。心と行動を整えるための短い習慣ですが、毎週月曜日はゲスト講師をお迎えしています。
今回のゲストは、『奪われない お金を守る7つの習慣』の著者、千葉翔子さん。ゴールドマン・サックスで28年間、金融犯罪対策に携わってきたプロフェッショナルです。
騙される人ほど「一人で判断してしまう」
千葉さんが最初に教えてくれたのは、「詐欺に遭う人ほど、自分だけで判断してしまう」という事実でした。「自分は特別だ」「これは自分にだけ来た話だ」そう思った瞬間、人は誰にも相談せず、判断を急ぎます。
実際、振り込み詐欺や怪しい投資話の多くは、誰かに一言相談していれば防げたケースばかりだそうです。お金のトラブルの本質は、情報不足ではなく“孤立”にあります。
「満たされていない心」が判断を狂わせる
もう一つ印象的だったのは、千葉さんが繰り返し強調していた「心の状態」の話です。人は、欠乏感や不安が強いときほど、「早く取り戻したい」「今しかない」という言葉に弱くなります。
千葉さん自身は、金融犯罪のプロでありながら、毎朝「自分はすでに満たされている」と確認するアファメーションを行っているそうです。
満たされている感覚があるからこそ、冷静な判断ができるのです。
インフレ時代に必要なのは「攻め」より「守り」
インフレが進む今、「投資をしなければ」と焦る人も増えています。しかし千葉さんが勧めていたのは、極めてシンプルな方法でした。それは、毎月決まった金額を、インデックス型の投資信託に自動で積み立てること。感情を挟まず、仕組みで守る。これが長期的に見て最も堅実な選択だと言います。
お金は「豊かさ」の一部にすぎない
今回の朝活で、参加者から最も多く寄せられた感想は、「お金は豊かさの一部にすぎない」という気づきでした。人とつながれること、感謝できること、相談できる仲間がいること。そうした心の豊かさが整っている人ほど、お金との関係も健全になります。
お金を守るとは、心を整えること。そして、一人で抱え込まず、仲間とつながること。お金との付き合い方は、そのまま生き方そのものなのだと、改めて実感した時間でした








