オープンAIが開発したチャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」は、シンプルな指示に素早く効果的に対応するその能力が1億人以上のユーザーを魅了し、その過程でハッカーも引きつけている。セキュリティー研究者のヨハン・レーベルガー氏もその一人だ。同氏は最近、平易な英語を使用してチャットGPTに悪さをさせた。自分の電子メールを読み、要約し、その情報をインターネットに投稿するよう仕向けたのだ。チャットGPTが犯罪者の手にかかっていれば、誰かの電子メールの受信箱から機微なデータを盗み出すのに使われたかもしれない、と同氏は話す。レーベルガー氏は、チャットGPTが「あらゆるタイプの攻撃に対する参入障壁を引き下げている」と指摘。「なぜならコードを書けなくてもいいからだ。コンピューターサイエンスやハッキングの深い知識は必要ない」と述べた。
生成AI、新手のハッカー攻撃が急増
チャットGPT登場で「参入障壁が下がった」との指摘も
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