韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。

勉強に没頭する生活習慣が身につく方法Photo: Adobe Stock

生活習慣に慣性をつける

 受験生活の随所に待ち構える危機を乗り越える最良の方法は、「慣性の法則」を味方につけることだ。

「慣性の法則」とは何か。

 運動する物体は運動し続けようとし、停止している物体は停止し続けようとする、というものだ。

 人間の習慣にも、一種の慣性の法則が当てはまる。頑張って勉強する人には頑張りの慣性が染みついており、その慣性の力に身を任せているため、さらに頑張り続けることができる

 一方、いったん勉強が嫌になって机から離れてしまうと、その慣性に引っ張られて、さらに怠け続けることになるのだ。だから勉強しようと決心した最初の瞬間から、頑張りの慣性を身につけるよう努める必要がある。

 よく言われるのは、受験生活の序盤は無理に頑張らず、スローペースで始めて、そこから次第にスピードを上げ、本番のテストを目前にしてスパートするのが望ましい作戦だ、というものだ。最初から無理していたら疲れて倒れてしまう、というわけだ。

 しかし、私はそうは思わない。最初から必死に頑張ることで、勉強に没頭する生活習慣に慣性をつけてやる必要があるというのが、私の考えだ。

(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)