たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築する。現在は予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出す。本書『逆転合格90日プログラム』は、短期間で実力を上げる高速学習法をまとめたものだ。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

「勉強は習慣が9割」と断言できる意外な理由Photo: Adobe Stock

勉強と習慣の意外な関係

「司法試験は生活習慣が9割」という言葉があります。これは、国内有数の司法試験合格者を輩出している中央大学法学部に伝わる名言です。

 司法試験は国家最難関資格です。合格には6年以上の勉強時間が必要とされます。

 そのため「朝早く起きて、しっかり勉強して、夜は早く寝る」という生活習慣の重要性が脈々と伝えられ、中央大学法学部の名言として残っているのです。

 実際、医学的には「気合・根性」でがんばるのは1か月が限界といわれています。「ノルアドレナリン」というホルモンの働きで、1か月は過酷な条件でもなんとか精神を病まずにがんばれます。

 しかしその後、「ノルアドレナリン」の分泌が少なくなっていき、徐々に精神的に病んできて、「うつ病」に近い状態になります。これがおよそ3か月後。「ノルアドレナリン」の力でがんばるのはオススメしません。

 だからこそ、やっている勉強に「楽しみ」や「がんばってよかったこと」などを見つけられるような勉強法を提案します。

 拙著『逆転合格90日プログラム』では、モチベーションコントロールできるように、復習頻度を高めて成長を実感できるようにしたり、過去問演習を定期的に行うように計画を組んでいます。

 医学的には、「ノルアドレナリン」ではなく「ドーパミン」というホルモンの分泌をうながします。中央大学法学部式の「生活習慣の中に勉強を織り込む」という勉強法ですね。

(本原稿は、篠原好著『試験直前でも合格! 短期間で実力を上げる高速学習法 逆転合格90日プログラム』を編集・抜粋したものです)