「世界観」を伝えるのに
成功した事業計画書
『新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』に収録した、インターネットのハウツーサイト『nanapi』の事業計画書は、総ページ数で30枚を超える膨大なものだ。そのなかで最も重要なのは「本企画で目指したい世界観」とタイトルが付いたスライドである。
そのページを見れば、他の類似サービスとの違いが明確にわかり、さらには、サービスの提供者と利用者の位置づけもたちどころに理解できる。まさに「世界観」という言葉にふさわしいスライドだ。
nanapiは創業者が仲間といっしょに立ち上げたサービスなので、事業計画書を対外的に見せる必要はほとんどなかったという。だからこそ、ディテールを伝えるよりも、仕組みを明確に伝えることに注力したのだ。
nanapiのビジネスモデルはユーザーに受け入れられ、国内屈指のハウツーサイトに成長した。作り手側が、サービスの世界観を共有できたからこそ成功につながったといえよう。