具体的な質問が
出ることを目指す
伝えたいことを一つに絞ったら、次は、その外堀を埋めるように企画書を作っていくことになる。
「この新商品は売れる」ということを言いたいなら、外堀は「なぜ売れるか」「いくつ売れるか」「市場はどうとらえているか」「売上予想の根拠は……」といったことになる。
言いたいことが一つに絞り込まれていれば、相手もジャッジしやすくなる。「本当に売れるのか?」「コストは見合うのか?」といった具体的な質問も湧いてくるはずだ。そうしたやり取りは素晴らしいことであり、相手が企画内容に喰いついてきている証拠だ。

ピグチャンネルのスライドは、その点もうまく突いている。スライドのタイトルに、相手の抱きそうな質問を並べているのだ。「スキームは?」「収益想定は?」といったタイトルで相手の疑問を先取りしながら解消していくのである。説明時間がきわめて短いからこそ、こうした洗練された企画書ができあがったのだろう。
「なんだかよくわからない」「今までの商品と何が違うの?」といった質問が出るようでは企画書として失格だ。まずは、具体的な質問が出ることを目指して企画書を作ってみてほしい。
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消臭力(エステー)
プラス糀(マルコメ)
ポメラ(キングジム)
ウィメンズパーク(ベネッセ)
∞プチプチ(バンダイ)
サンシャイン水族館(サンシャインエンタプライズ)
フィットカット カーブ(プラス)
ぶっかけ!おかずラー油(エスビー)
ルクエ(コラムジャパン)
ピグチャンネル(サイバーエージェント)
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