ロシア当局は23日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(31)の裁判前勾留の延長を要請した。米国籍のゲルシコビッチ記者は3月29日、ロシア中部エカテリンブルクを取材で訪れていた際にロシア連邦保安局(FSB)にスパイ容疑で拘束された。同氏とWSJ、米政府は容疑を断固として否定している。裁判に先立つ勾留期間は当初は5月29日までの設定だったが、FSBの要請によって8月30日に延長された。FSBは23日、再び勾留の延長を求めた。具体的な期間は示していない。裁判所は8月30日までにこの要求を審査することになる。ロシア国営タス通信は法廷関係者の話として、24日にモスクワ・レフォルトボ地区の地方裁判所が延長申請についての審問を開くと報じた。