米電子たばこ大手ジュール・ラブズが約30%の人員削減を計画している。資金調達あるいは会社の売却を模索する中、かつて業界リーダーだった同社が事業縮小を進めている。昨年、食品医薬品局(FDA)に電子たばこ製品の販売禁止を命じられてからジュールの財務状況は不安定になっている。同社はFDAの命令に異議を申し立て、審理が終わるまで販売継続を認められた。昨秋には設立初期の株主の一部から出資を確保し、経営破綻を免れていた。その後も事業存続に必要な資金を調達しようと、複数のたばこ大手と会社売却、出資、ライセンス供与を巡り交渉したが、いずれも失敗に終わっている。今回のリストラでは約250人を削減する予定で、人員規模は約650人に縮小する。4年前のピーク時には従業員4000人余りを抱えていた。