多くの人が、米画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアの人工知能(AI)ブームは最近のものだと思っているかもしれない。実際にはここまで非常に長い道のりだったし、ブームは当面続くだろう。エヌビディアは10年以上前からAIに取り組んできた。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめた資料によると、同社はAI開発者が使用するプログラミング言語「Cuda」を2006年には投資家に売り込んでいた。この技術を基に、かつては主にビデオゲームで使用されていた画像プロセッサーを、より高度な処理能力が必要なデータセンター事業者に販売する事業が立ち上がった。この事業の年間売上高は5年前に10億ドル(約1460億円)の大台を超え、最近ではビデオゲーム事業の規模を上回った。