多くの米国人は、ダイニングルームをあきらめてようやく持ち家を手に入れることができるのかもしれない。米住宅価格が過去最高近辺で推移する中、住宅市場から締め出されていると感じ、いら立つ購入希望者は多い。住宅建設企業は顧客基盤を拡大するため、個々の住宅をより手頃な価格にする方法を考え出す必要に迫られている。そのため人気が高まっているのが、新築一戸建てのサイズを小さくするという方法だ。高い住宅ローン金利に直面する予算の限られた購入者は、小さめの住宅にメリットを見いだすかもしれない。また、人件費や建設費の高騰に悩む住建業者にとっては利益の押し上げ要因になる。ゾンダ社の新築住宅情報サイト「リバブル(Livabl)」によると、全米の新築住宅の床面積は平均2420平方フィート(約225平方メートル)で、2018年以降10%減少した。新築一戸建ての着工件数は22年に減少したが、ジロー社のリポートによると、寝室の数が3つ未満の住宅の着工件数は9.5%増加している。