高度な訓練を受けた米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の隊員12人が、スウェーデン北部の松林をゆっくりと進む。真新しいスキーで転ばないように苦労しながら、丘や凍った小川を越えてそりを引いていく。彼らは世界的な対テロ戦争に従軍してきた経験豊富な兵士で、北極圏での戦闘を想定した訓練を受けていた。そして、極度の寒さが人間の敵と同じくらい過酷であることを実感しつつあった。北極圏の近くでは、気温が常にカ氏マイナス30度(セ氏マイナス34度)前後で推移していた。訓練開始から数日後、中東・アジア地域のジャングルや砂漠で何年も過ごした経験を持つ隊員がチームから外された。この寒さの中、屋外で一晩過ごした後に、指にサクランボ大の腫れ物ができたためだった。別のチームでは、欧州の兵士が入院し、足の指2本の一部を失う危険にさらされた。教官らによると、この兵士は、汗をかいた靴下を履き替えなかったとみられる。
米精鋭部隊が「北極圏」戦闘訓練 厳寒の密着ルポ
対テロ戦争を経験してきたグリーンベレーの訓練にWSJ記者が10日間同行
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