サウジアラビア政府は、中国企業による原子力発電所建設を検討している。事情に詳しい関係者らが明らかにした。原発建設を目指すサウジが、支援の条件を巡り米政府から譲歩を引き出すため、バイデン政権に圧力をかけた形となる。米政府は、原発建設の支援の条件として、サウジが自国でのウラン濃縮やウラン鉱床の採掘を行わないことを挙げている。一方で中東地域での影響力を高めようとしている中国は、これら核不拡散に関連する条件を設けておらず、米政府は当惑しているという。サウジは米政府に対し、イスラエルとの国交正常化を含む合意の一環として、民間の核開発プログラムを支援するよう求めている。これに対してイスラエルは原子力プログラムの開発をサウジが掲げることで、将来的に核兵器開発につながる可能性を懸念している。
サウジ、中国企業による原発建設も検討 米の譲歩狙う
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