ロシアはイラン製の軍事用ドローン(無人機)を確保するため、無名の海運会社を複数利用している。ウクライナ政府の文書で明らかになった。西側の制裁が続く状況にロシアが適応している実態が浮かび上がる。文書は情報機関などの情報に基づくもので、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は内容を確認した。ロシアにとって、イラン製ドローンはウクライナとの戦争において重要な役割を果たしている。今回の文書によると、ロシア船籍の5隻の船舶がこの1年間で、カスピ海経由でイランの港湾に至るルートを73回航行した。いずれの船舶も米国の制裁対象になっていない。米政府はロシア向けに武器など軍需品を運んだとして、多数の商船や海運会社などを制裁対象に指定している。