2024年の米大統領選に向け、X(旧ツイッター)が全米の政治論争の最前線に居続けることを実業家イーロン・マスク氏は望んでいる。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領がXに戻ってきたとはいえ、それは容易には実現しないだろう。情報が入り乱れる環境や、マスク氏が進める改革を巡る賛否両論、Xが右傾化したとの疑念を左派が抱くといった背景から、過去の選挙期間中に役割を果たしたのと同じような形でXがニュースの流れを左右することは難しくなりそうだ。政治ニュースに触れ、反応するための習慣として今もXを利用する人は多い。24年に向けた選挙戦が熱を帯びるにつれ、トランプ氏を含む一部候補者はXに関心を向け始めている。23日行われた共和党候補者による初の討論会をトランプ氏は欠席。代わりに討論会とほぼ同時に、事前収録されたFOXニュースの元看板司会者タッカー・カールソン氏によるインタビューがX上で配信された。