開成・桜蔭・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺を中心に都内に展開している進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの代表・富永雄輔氏に、保護者からよく聞かれる質問とその回答を聞いた。
「国語ができる子」がやっていること
これはもう、圧倒的に「語彙力」でしょう。
皆さんが想像される以上に子どもたちの語彙力は下がっていると思います。
iPad・YouTubeだったり、動画授業だったり、親世代が子どものころにはなかったものが、今の子どもの周りには溢れています。
そんな環境の中で、昔なら当然のようにふれる機会があった単語・言葉を知るチャンスが少なくなってきました。
これへの対策としては、「語彙力の参考書」に取り組むことが適していると思います。
日本人は、英語を学ぶときには英単語帳を使います。しかし、日本語を学ぶときに語彙力を上げるための単語帳は使いません。
何となく日本語を使えているから手が伸びない、といった状況だと思います。
しかし、今の小学生にとっては、それではいけないということを早めに知っておいたほうがいいでしょう。
日本語の単語をしっかり覚えれば、国語の成績も上がりやすくなります。逆の言い方をすれば、言葉を覚えないと、いくら頑張っても成績は伸びないということです。
また、始める時期については、早ければ早いほうがいいでしょう。
低学年向け・高学年向け、受験用などいろいろな本が書店で売っていますが、子どもの年齢や状況にあわせて、とにかくやっておくことが大事です。
国語力を伸ばすためには、まずは語彙力を身につける。これは間違いないと思います。