開成・桜蔭・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺を中心に都内に展開している進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では話題の新刊『ひとりっ子の学力の伸ばし方』を上梓したVAMOSの代表・富永雄輔氏に、保護者からよく聞かれる質問とその回答を教えてもらった。

「中学受験を目指す子」の親が「食事面」で知っておきたいことPhoto: Adobe Stock
Q. 子どもの食事面で親が気をつけるべきことはありますか?

 これは受験生か、そうではないかという「学年」によって答えが変わる話だと思います。

「衣食住」と言うくらいですから、「食」はとても大事だと思います。なので、好き嫌いをなるべく減らすなど、食事面での努力はした方がいいと思います。

 ただ、受験生に関しては事情が異なります。

 受験生はストレスを抱えています。それを食事で緩和してあげられるのであれば、してあげたほうがいいでしょう。

 小学6年生の1年間は、無理に嫌いなものを食べさせるのではなく、ストレス解消の手段ととらえてもいいと思います。

 アスリートの世界でも、こういった方法をとっている人は多いです。シーズン中は、脂っぽいものは食べない、もちろん禁酒。一方で、オフの間は過度の節制はしないで食事を楽しむといったことですね。シーズン中のストレスをオフで発散するんです。

 子どもに関して言えば、5年生までは生活リズムや体をつくるための食事、6年生の間の1年間はストレス解消のための手段として食事を位置づける。お菓子も全然ありだと思います。

 中学受験を目指す子の親には、必要以上に子どもに厳しくしてしまう方がいますが、子どものストレスレベルにはしっかり気を配るべきでしょう。