エントリーシートはChatGPTで書けるから、企業も学生ももうやめにしようそもそもエントリーシートの最も大きな問題は、応募する学生に書かせる内容自体だ。志望動機や性格、価値観などを書いて、自己PRをする。とりわけ重視されるのが、「ガクチカ」だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

企業は対処しようがないChatGPT活用
不公平な選抜方式を助長

 大学生らの就職活動で、学生がエントリーシートの記入にChatGPTを使うケースが増えている。少し前から、どうやってChatGPTを使ってエントリーシートを書くかという“指南書”がウエブに溢れていた。

 企業が学生のChatGPT使用にどう対応したかが報道されていないので、はっきりしたことは分からないのだが、禁止した事例はなかったようだ。仮に禁止したとしても、見破るのは難しいから、実際には多くの学生が使った可能性がある。

 ChatGPTを使えば、使わない場合に比べて優れたエントリーシートを書くことができるだろう。だから不公平になる。では、どうしたら良いのか?

 私は、この機会にエントリーシートそのものを廃止すべきだと思う。エントリーシートはこれまでも問題を抱えていた。