たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出し、京大模試で偏差値84.9を獲得した篠原氏が語る「勉強法」だ。
頭が良くなる「戦略的勉強法」
本日は偏差値80を超えるための勉強法について、特に数学にフォーカスして紹介いたします。
最初にお伝えしたいのは、「京大入試数学で満点を獲った生徒は、『チャート式』を7周している」ということです。
令和5年度の京大入試において、理系数学で300点満点を叩き出した生徒の事例です。
「偏差値80なんて、相当難しい問題集をやっているに違いない。」
「とびぬけた難問も、スラスラ解いているに違いない。」
「だから、自分もそういうことをやらないと……。」
これらは大変危険な発想です。
これまでの指導経験上、数学の偏差値が60台で停滞している人のほとんどは、「基礎となる『チャート式』(黄色チャートor青色チャート)の問題でも解けない問題が20%程度ある」という状態でした。
上を目指すからには、土台となる学力が必要です。まずは、突飛な問題にチャレンジする前に、基礎的な問題を解けるようにしましょう。
次に、数学は「数学以外の教科」の完成度に依存します。
理由としては、「数学で点数が獲れないと、他の教科の失点を挽回できない!」というようなプレッシャーがかかった環境では、落ち着いて考えることができないからです。
数学で点数を獲りたいのであれば、数学以外を固めることが重要です。
「別に無理に数学で高得点を獲らなくても合格できる」という状態であれば、無理せずに問題に取り組むことができるため、結果的に数学で点数を獲ることができます。
そして、難関大学を受ける受験生が、最後の最後にやるべきことがあります。