韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。

【脳を刺激】これが最強!「頭のなかだけで暗記法」【頭の訓練】Photo: Adobe Stock

頭だけで勉強することの利点

 頭のなかで何度もつぶやいて何かを覚えるのは、一般的には効率が落ちるような気がするが、少し慣れれば書いて覚えるのと効率的に大差ない。

 つまり、慣れの問題なのだ。さらに頭のなかだけで暗記するのを習慣づけると、スピード的にかなり有利になる。いくら鉛筆を早く動かしても、頭で考えるよりも早くはならないからだ。

 頭だけで勉強することの利点はさらにいくつかあるが、そのひとつは、もっと勉強に集中できるという点だ。教科書を読んでいて気が散るのは、意識に一瞬の隙ができるせいだが、単語をひとつ覚えるにも、ずっと頭のなかで単語をつぶやいていれば気が散る暇はなくなる。

 また、3次元の図形や空間的現象をノートの2次元的平面に描くのは簡単ではない。頑張って図を描いて理解しようとするより、3次元、さらには4次元空間まで想像できる頭脳を使って、そのなかに図を描くようにすれば、むしろ理解が容易だったりする。

 そうすることによって脳が刺激され、空間を想像する能力も向上するのは言うまでもない。そして忘れてはならないことは、これがかなり頭の訓練になるという点だ。

(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)